リンク集

2010年03月10日

ネットアクセスは基本的人権と考える人が急増 平均79%の支持 BBC調査



 基本的人権も、プライバシーの権利が比較的新しい権利のように、時代とともに、色々な権利が加えられてきた。

 現代の情報化社会では、情報保障も、人間として生きていくために不可欠のものと考えられるようになってきた。ろう者にとって、手話が母語と認められ、聴覚障害者に対しては、日本手話、要約筆記等が情報保障として、権利として認められることが求められているのも、そうしたケースの一つである。

 また、ネット社会の構築により、ネットを通じて、様々な情報を発信したり、また、受け取ったりすることも、今や、人々にとって、情報保障の一環として理解される傾向にある。また、言論の自由にも、深く関係してきている。

 今回、ネットアクセスが基本的権利であるかの、BBCのアンケート調査の結果も、そうした傾向を示したものである。

『世界で5人に4人が「インターネットへのアクセスは基本的権利の1つ」と考えていることが、英国放送協会(BBC)がカナダの民間調査会社グローブスキャン(GlobeScan)に依頼して行った調査によって、明らかになった。

 調査は26か国の成人2万7000人を対象に行ったもの。8日に公表された調査結果によると、「すべての人にとってインターネットへのアクセスは基本的権利」との考えについて、「強く支持する」と「ある程度支持する」を合わせると約79%が「支持する」と答えた。全回答者のうち、インターネットユーザーでは87%が「支持する」と答え、非ユーザーでも支持が70%を超えた。

 国別では特にメキシコ、ブラジル、トルコで「支持する」との回答が高かった。

 今回の調査は、さまざまな国の人が「インターネットは生活の重要な一部」だと感じていることも示した。日本、メキシコ、ロシアでは4人に3人が、「インターネットなしの生活は考えられない」と答え、超高速インターネット環境が整う韓国では、実に96%が「ネットアクセスは基本的権利」と答えている。』

 言論統制をされている国の国民も、ネットを通じて外の情報に接することが保障される必要があるし、ネットは、統制の壁を打ち破る可能性も高いのである。民主主義の発展のためには、全ての国民に対して必要な情報が開示されている必要がある。
posted by トッペイ at 02:14| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 人権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月07日

名誉殺人 毎年5000人の女性に対して



 人類の歴史は、おそらくごく初期の頃をのぞいて、ずっと男性優位社会が続いてきたようだ。宗教をみても、その教えは、男性が女性を支配することにお墨付きを与えているようだ。
 特に、女性には性に関する自由を認めることは、罪につながることすらある。日本でも、戦前は、姦通罪が刑法に存在したが、有力な政治家や経済人に愛人がいても、世間から非難されるようなことがなかった。良妻賢母、純潔主義が求められるのは、専ら女性であって、それは、兵士を戦争に駆り立てるためには、どうしても必要であったのである。銃後の守りが心配だったら、戦争など出来ない。また、家制度も、妻たる女性が、家長の血筋を間違いなく生むことを要求していたのである。

 現在の日本も、国家主義者たちは、かつてのそうした状態にあこがれているようだ。

 戦前の日本以上に、女性に対して過酷な報復を行っている国がある。
 
 いわゆる名誉殺人である。

『名誉殺人(honour killing)とは、婚外交渉を持った女性や、親が決めた相手とは別の男性との結婚を望む女性を一族の名誉を守るためとして殺害すること。中東や南アジアなどで報告されている。』

ナバネセム・ビレイ国連人権高等弁務官は4日、世界で毎年5000人の女性が「名誉殺人」で命を落としていると発表したと報道された。現在も、女性たちだけが野蛮な風習で命を落としているのである。

 『発表によると、世界の女性の3人に1人は生涯のなかで殴打や性的暴行などの虐待を受けており、そのような虐待は同じ一族からなされることが最も多いという。

 ピレイ高等弁務官は、一部の国の司法制度が名誉殺人を犯した者を罰しない仕組みになっていることが問題を悪化させていると指摘し、国際法のもとでは、女性が差別されないよう制度を整備するのは国家の責任なのは明かだと述べた。インドは前月、名誉殺人を厳しく罰する新法の制定を検討していると発表している。』
posted by トッペイ at 01:59| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 人権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月06日

全身透視スキャナー、「裸に見えない」新型を試験導入 イタリア



 9・11テロの後、空港の監視が厳しくなりました。その後も、テロの脅威は去らず、イギリスのマンチェスター空港とロンドン・ヒースロー空港に導入されたスキャナーが、衣服の下の身体的特徴まで、ヌードの状態であらわにしてしまうことが問題となりました。EU法のプライバシー権の侵害にあたると、平等人権委員会(Equality and Human Rights Commission、EHRC)が指摘したということです。

 でも、この画像を、コンピューターで、問題のない画像に変換して使用すれば良かったんですね。早くから、そのことに気付いて、研究開発すれば、プライバシーの問題はクリアできたのでしょう。

 イタリアで、こうした画像の変換処理したスキャナーを導入しようとする試みが始まるというニュースです。うまくいけば、各国にも採用されそうですね。

『イタリア・ローマ(Rome)のフィウミチーノ(Fiumicino)国際空港に5日から、個人の身体的特徴は詳細に表示せずに、危険物の可能性のある所持品を検知する新型の全身透視スキャナーが試験導入される。セキュリティー・チェックの効率性とスピードの向上につながるかどうか検討する。

 試験運用は4〜6週間。米国行きとイスラエル行きの路線が離陸するターミナル5で、米国へ向かう乗客が対象。通常の金属探知機を通過した後の乗客にランダムに、全身透視スキャナーの通過を促す。

 スキャナー装置は米国製で、高さ3メートル、幅2メートルのボックス。中に、両手を挙げて約6秒間立ち、その間に低周波電磁波スキャナーで検査する。
 
 ……………

 こうしたプライバシー侵害への懸念を払拭するために、フィウミチーノ国際空港に導入された新型スキャナーでは、体型などが簡略化されて表示され、画像も保存されない。』
posted by トッペイ at 01:46| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 人権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月01日

「障害者差別、謝罪を」阿久根市長ブログに抗議集会



 この集会が、もっと早く開かれていたと思っていた。地元で行われるのは当然のことであり、この市長を選んだ有権者も、今回はよく自分の選択を考えてほしい。
 我々、透析患者も、医療の進歩のおかげで生きることのできる内部障害者だ。一昔前は、透析の器械も台数が少なく、健康保険も利かなかったので、金の切れ目が命の切れ目などと言われていた。透析費用を払えなくなった時点で、死を意味していた。その少し前は、透析技術すらなかったので、今、生きている透析患者も、その当時だったら、移植以外は死んでいることになる。

 田母神氏も、この阿久根市長も、自衛隊関係者に、人権上の不適当な発言が目立つのは何故なのだろうか。

 ネット上でも、一部で主張されている既得権益論と関係があるのだろうか。

『鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が「高度医療のおかげで機能障害を持ったのを生き残らせている」と自身のブログに書いたことに抗議する集会が28日、同市であった。県内の障害者団体や人権団体などから約500人が参加し、ブログ発言の撤回や謝罪を求める決議を採択した。竹原市長は主催者から出席を求められていたが、来なかった。

 「竹原市長の差別発言の撤回と謝罪を求める県民集会」と題し、県と市の身体障害者福祉協会、県社会福祉協議会、連合鹿児島など約20団体や一般市民が集まった。

 代表世話人の戸口田三千尋・県身体障害者福祉協会長が「障害者や親の心を土足で踏みにじるような発言でがくぜんとした。撤回、謝罪するまで引き下がるつもりはない」と表明。その後も参加団体の代表者が「障害者を差別しているとしか受け取れない」などと訴えた。決議は「一連の差別発言を撤回し、障害者や関係者、県民に謝罪することを強く求める」という内容で、竹原市長に郵送した。

 問題の記述は昨年11月8日付。障害者団体などから強い抗議を受けたが、竹原市長は市議会で「ブログの一部だけを取り上げた批判」と述べて謝罪を拒否した。県議会や同市議会は謝罪を求める決議をした。問題部分は昨年12月18日に削除され、現在も「ただいま修正中」となっている。 』(朝日新聞)
posted by トッペイ at 02:46| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 人権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月26日

戦国武将ゲームに「偏見避けて」と要望 ハンセン病学会



 日本におけるハンセン病患者の歴史は受難の歴史であった。不当な国による隔離政策も必要のないものであった。隔離された施設の中で、雄平状態の中、断種手術や堕胎手術まで強制された。

 年々、少なくなっていく患者は、今も帰る所がなく、施設内で暮らしている。多磨全生園では、地元市民に園内を開放し、今、様々な遺物を残した公園化を進めようとしている。また、地元でも、園内に、保育園の建設を希望している。しかし、国有地の賃料が高いことから、無償譲渡を国に希望している。

 さて、ハンセン病に関しては、未だ、社会には、偏見が残っている。
ゲーマーには、名前の知れているゲームの中に、偏見を助長するようなものがあり、日本ハンセン病学会は、内容を考慮するように要望した。

『ゲーム開発会社カプコン(大阪市)が今夏に発売予定のゲームソフト「戦国BASARA3」をめぐり、日本ハンセン病学会が「ハンセン病への誤解や偏見・差別を招くような表現を避けてほしい」との要望書を同社に送ったことが、わかった。ゲームには、ハンセン病だったとの説もある武将のキャラクターが登場し、「すべての人間を不幸に陥れることを目的に天下分け目の戦を起こすため暗躍する」などと同社ホームページで紹介されている。

 キャラクターは「大谷吉継」で、全身に巻いた包帯の上に甲冑(かっちゅう)をまとい、巨大な数珠で敵を攻撃する。「己の身のみに降りかかった不幸を許容することができない」などと紹介されている。ハンセン病学会は16日付の要望書で「ゲームは史実通りでなく、遊び的要素も入っている」と認めた上で、「ハンセン病患者や回復者の人権や心情を深く傷つける可能性がある」と指摘している。

 カプコンによると、戦国BASARAはシリーズ全体で計150万本を売り上げた人気作品。広報IR室の担当者は「ゲームの大谷吉継をハンセン病患者として描いているわけではない。要望書の内容を検討し、適切な対応をとりたい」と話した。

 実在の大谷吉継は敦賀城主で、豊臣秀吉に仕えた石田三成の盟友。関ケ原の合戦で自害したとされる。』
posted by トッペイ at 02:49| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 人権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月23日

ハイチの震災孤児、養子縁組が加速



 世界の最貧国の一つであるハイチの大地震の惨状は、まだ、続いています。震災により孤児となった子どもたちを、養子にしようとする動きが出ています。すでに、フランスに旅だった子どもたちもいます。
 そのことに関しては、子どもの支援団体は、見も知らぬ異文化の環境の違う国への養子は、子どもの精神面での適応性や成長に問題があると指摘しています。

 さらに、今、問題となっているのは、地震に乗じて、児童の人身売買の恐れが急激に高まっていることです。最悪の場合は、臓器提供の摘出のために売買されるということです。
posted by トッペイ at 01:55| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 人権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月14日

アメリカ・ヒューストンで同性愛者の女性市長誕生



 今年は、ショーン・ペン主演の「ミルク」の上映が話題になりました。
 ゲイの人々にとっては、彼らの権利獲得の歴史の上で、重要な役割を担ったサンフランシスコの政治家、ハーヴェイ・ミルクの業績は忘れることが出来ないもので、ゲイムーブメントのアメリカでの大きなきっかけとなったのが、ミルクの暗殺事件でした。
 しかし、彼の事が、ヘテロの人々も観ることになる映画の題材になったというのは、一つの歴史の変化を物語るものでした。
 さて、アメリカ有数の大都市ヒューストン市の市長選で、12日に、同性愛者であることをカムアウトしている市会計検査官のアニース・パーカー氏(53)が当選したことをニュースが伝えています。

 ヒューストンは、人口約220万人、同性愛者の市長が誕生した都市としては、最大であるということです。

 ニュースによれば、選挙の集計結果は、民主党のパーカー氏の得票率は53%で、同じく民主党の対立候補ジーン・ロック(Gene Locke)氏は47%だったそうです。

 キリスト教原理主義の台頭も無視できないアメリカでの、大きな変化を象徴する選挙結果でした。
posted by トッペイ at 23:39| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 人権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月01日

軍事クーデターのホンジュラス大統領選、野党候補が当選、選挙の正当性疑問



 中南米に吹いていた変革の風は、中米ホンジュラスでは逆風が吹いてしまった。かつてのチリのアジェンデ政権を力で倒したあの悪夢がよみがえる。民主的に選ばれていたセラヤ大統領を追放した軍事クーデターは、世界中から非難され、苦肉の策としてクーデターで発足した暫定政権は、大統領選挙の前倒しを行った。形だけでも、その正当性を世界にアピールする意図であった。
 米国は、当初の態度も一変して、選挙結果を承認することになった。しかし、セラヤ大統領の復帰を求めてきた国際社会の承認を得られるかは、選挙の正当性の問題からも、大いに疑問がある。
 ブラジル、ボリビア、エクアドル、ベネズエラ、ウルグアイ、エルサルバドル、チリなどの中南米の国は、選挙の正当性を認めておらず。セラヤ大統領の復帰を表明している。
 なお、北米・中南米35カ国の中で、選挙結果を受け入れる動きも見せている国は、米国、ペルー、パナマ、コロンビア、コスタリカの5カ国のみである。
 もう、いい加減に軍事クーデターによる暴力的政権強奪は止めて欲しいものである。
 国連も、選挙監視団を派遣していない。
posted by トッペイ at 23:48| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 人権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月28日

アルゼンチンで、中南米初の同性婚が成立



 アイスランドの女性首相が、レズビアンでパートナーがいることを公表したのは、記憶に新しい。同性婚、パートナー法を認める国が増えている。日本は、まだまだの状態であるが。

 南米は、カトリックの影響が強いので、なかなか同性婚が認められにくい地域だと認識していたが、今回、26日にアルゼンチン・ブエノスアイレスで26日、中南米で初の同性婚者となるアレハンドロ・フレイレさん(39)が、次週の挙式を前に記者会見を開き、多くの同性愛者カップルが後に続くだろうと話した、とのニュースがあった。

 ニュースによれば、『フレイレさんとパートナーのホセ・マリア・ディ・ベロさん(41)は以前、結婚を申請したが、男性同士であることを理由に許可されなかった。2人が異議を申し立てた結果、アルゼンチンの裁判所は11月初め、2人の結婚を認める判断を下した。

 フレイレさんとディ・ベロさんのは翌月1日に結婚式を挙げるが、これを機に、今後数か月の間に各主要都市で、同性婚の許可を求める運動が展開されるという。

 ブエノスアイレス市政府は2002年、中南米の自治体では初めて、異性間夫婦が有する権利の一部を同性愛カップルに認めている。』と報じられている。

 今後は、性的マイノリティに関する権利が、徐々に認められていく傾向にあるのだろう。
 
 ブエノスアイレスといえば、この記事とは関係ないが、ゲイを描いた香港映画があったっけ。
posted by トッペイ at 01:33| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 人権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月30日

憎悪犯罪を禁止する米連邦法、同性愛者らにも拡大



 オバマ大統領の進歩的な政策が一歩前進だが、キリスト教原理主義の反撃には気を付ける必要があるだろう。
 共和党は、当然、面白くない結果だった。
 
 しかし、日本でも、保守的論客や国家主義者は、絶対に認めない法案だろうな。ジェンダー理論に対する反感を見ても想像するのはたやすいことだ。
posted by トッペイ at 01:41| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 人権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月02日

10年間にわたる若者による集団的嫌がらせで母子心中・英国



 痛ましい事件がイギリスで起こっていた。
 学習障害(LD)の母親、読み書きが困難なディスクレシアの息子、知的障害を持った娘のビルキントン一家に、10年にもわたる若者たちの集団的嫌がらせの果てに、母親と娘が07年に車に火をつけて無理心中するという事件があった。英国中央部で起こった事件であった。
 母親は、警察に33回も電話をしていたが、警察は取り合わなかった。 英警察は28日、母親の助けになれなかったことを謝罪したが、死者は生き返らない。
 
 イギリスにおいては、発達障害を持つ人たちに対する福祉政策はとられていなかったのだろうか。
posted by トッペイ at 00:39| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 人権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月23日

韓国初、尊厳死判決の女性、自発呼吸で存命



 わが国では、安楽死(尊厳死)に関する厳しい条件の下で認める判例はあるものの、実際に、判例によって積極的に安楽死が認められたものはない。
 人の命に関わることなので、慎重な判断が要求される。オランダのように、法律による積極的安楽死、本人の希望による薬剤使用して死に至ることが認められるほど、本人の自己決定権を割り切って考えることは難しい。かつてのわが国でも、結核が不治の病だったときの事を想定した場合、必ずしも、安楽死を認めることのためらいがある。

 今回報道されたケースでは、韓国初の「尊厳死」を認めた判決にのっとって行われた生命維持装置を外す処置の後、約3カ月が経過した現在も、患者が自発呼吸をしているというものであった。そうなると、本当に脳死状態であったのかも疑問である。

 75歳の脳死状態の女性から生命維持装置が外されたが6月23日で、約3か月が経過した21日現在も、この女性が自発呼吸で生存していることを、入院先である首都ソウルのセブランス病院が明らかにしたと報じられた。

 ニュースによれば、この女性は肺検査を受けている間に昏睡状態に陥り、2008年2月に脳死を宣告され、それから3か月後に、女性が尊厳をもって死を迎えられるよう家族が延命治療の中止を求め、裁判所に申し立てを行ったという経過で、病院側は家族側の意向を認めなかった。裁判所は同年12月、女性には回復の見込みがないとして家族側の申し立てを認めたものの、病院側が最高裁に控訴した。しかし、最高裁は下級審を支持し5月、病院側に延命装置を外すよう命じた。その判決のもたらした結果が今回の事件となったわけであるが、家族の意向を貫き通そうとすれば、オランダのような積極的な尊厳死の方向に進むしかないであろう。しかし、安易に判断することは危険だ。
posted by トッペイ at 01:10| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(3) | 人権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月05日

バンク・オブ・アメリカの行員、義手の男性に拇印を求める



 アメリカにおいて、いまだ、障害者への差別が大手の銀行で行われていたことが報道された。
 
 報道によると、『米フロリダ州タンパの銀行で、小切手を換金しようとした男性が、換金を断られる事態に遭遇した。窓口の担当者が、うまれつき両腕がないこの男性に、母印を押すよう求めたのだ。

 タンパ在住のスティーブ・バルデスさん(54)は、妻の依頼でバンク・オブ・アメリカのタンパ支店を訪れたところ、窓口の女性行員に、同行に口座を持たない個人が小切手を現金に代える際には、母印が必要だと言われた。

 ところが、うまれつき両腕がないバルデスさんの手は義手だったため、女性行員は「当然ながら、母印は押せませんよね」とバルデスさんに言い放ったという。

 代わりに、バルデスさんは写真付き身分証明書を2種類も提示したが、行員は首をたてに振らず、同行の支配人に相談。支配人は、小切手を換金するには、バルデスさん自身の口座を同行に開くか、妻を連れてくるしかないと告げた。バルデスさんは、どちらも受け入れずに銀行を立ち去ったという。

 支配人に銀行の規則に従っているだけだと釈明されたというバルデスさんは、「ショックでしたよ。(銀行側にとって)今回のような事態は初めてではないに違いない」とセントピーターズバーグ・タイムズ紙に語った。』

 当然のごとく報道を受けたバンク・オブ・アメリカは「母印を提供できない場合の代替手段を申し出るべきだった」との謝罪声明を発表したものの、何とも後味の悪いニュースであった。人権感覚とは、強制されるものではなく、自然に発揮されるべきものなのに。
posted by トッペイ at 00:43| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 人権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。