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2010年08月02日

クサガメは外来種だった!



 今年は、国際生物多様性の年である。多様性を守るためには、在来種の存在を脅かす外来種の駆除の必要性が説かれることになる。

 ブラックバス、ハリエンジュ等、駆除対象となる有害種に指定されている外来種も少なくない。

 しかし、今回のニュースで紹介された、クサガメは本来は外来種であったとう報道には、驚かされた。

 『京大大学院の疋田努教授(動物系統分類学)と大学院生の鈴木大さんは本州、四国、九州の計19カ所の河川で野生のクサガメ132匹を捕獲。ミトコンドリアDNAを分析した結果、日本の在来種ではないことを突き止めた。アジア産のクサガメとDNAを比べると、約8割の102匹は韓国と一致した。

 一方、江戸時代の動植物を網羅した書物でクサガメを調べたところ、貝原益軒の「大和本草」(18世紀初頭)に記載はなく、小野蘭山の「本草綱目啓蒙」(19世紀初頭)には記載されていたことなどから、18世紀末の江戸後期に日本へ移入されたと推定した。

 当時の大陸との交易ルートは(1)中国から長崎(2)朝鮮から対馬を経て福岡−の2経路。長崎に滞在したドイツの博物学者、シーボルトの著作にクサガメは見当たらず、朝鮮から持ち込まれたのがルーツと結論付けた。愛玩用だったらしい。

 野生のクサガメは日本の固有種であるニホンイシガメと交雑し、この雑種は繁殖力があることも判明。放置すれば貴重な固有種の遺伝子や生態系を損なう恐れがある。疋田教授は「ニホンイシガメの生息地ではクサガメをきちんと駆除すべきだ」と話す。』

 以上のように、記事では詳しく説明がなされている。今までは、在来種として扱われていたクサガメが、駆除対象となる可能性が大きくなった。科学の進歩により、解析能力が高まったことが、あらたな問題点を浮き彫りにした形である。常識も、また、覆されることがあるのだ。

 ただ、外来種を規制する外来生物法は明治以降に持ち込まれた生物が対象で、江戸時代の移入種は対象外。クサガメは日本人に広く親しまれ、山口県・見島の群生地は国の天然記念物に指定され、駆除には慎重論も予想される。
posted by トッペイ at 02:11| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 生物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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