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2010年06月05日

トンボで調べる化学物質汚染、国立環境研、採集呼び掛け



 秋津島というのは、わが国の昔の呼び名の一つである。万葉集の時代から使われている言葉で、蜻蛉洲とも書かれることからわかるように、トンボの国という意味である。古来から、稲作文化の展開と共に、水田で育ったトンボが、古代の空を飛び交っていたのだろう。
 今年は国際生物多様性年であるが、湿地の保護に関するラムサール条約に関する国際会議で、日韓による水田を、優れた湿地として扱う提案が賛同を得ている。現在の水田は、冬に水を抜き乾燥させる農法がとられているが、これを「ふゆみずたんぼ」という昔からの農法に変えようと提案されている。水田は、生物の多様性を守る貴重な場所であったが、冬の乾田の他にも、苗が一定の大きさになった段階で、田んぼの水を抜くという農法が、トノサマガエルたちの生存を脅かしている。

 さて、今回のニュースは、トンボやクモなど一部の昆虫が、化学汚染物質を体内にため込む性質を持っていることから、日本全土の汚染の具合を、トンボを捕獲することで調査しようと試みを紹介している。
 しかし、トンボも今の日本各地にどれほど生存しているのだろうか。その点が、気がかりである。

『全国各地でトンボを捕まえて、化学物質による汚染の広がりを調べる「トンボ調査」を、国立環境研究所が計画している。北海道から沖縄まで28カ所の環境研究機関が参加するほか、ホームページなどを通じて一般市民にも採集への協力を呼びかけ、多くのトンボを分析したいという。

 計画しているのは国立環境研究所の柴田康行・化学環境研究領域長、吉兼光葉ポスドクフェローらのチーム。調べる化学物質は分解しにくい有機フッ素化合物「PFOS」だ。

 PFOSは衣類などが水をはじく表面加工や、泡状の消火剤の原料に使われてきた。しかし近年、動物実験で肝臓障害を起こすなどの有害性が指摘され、2009年5月に開かれた残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約の締約国会議で、規制対象にすることが決まった。

 研究チームはカマキリやトンボ、クモにこの物質が蓄積されやすいことに注目。検討した結果、成熟したトンボを選んで分析すれば、1〜数キロ四方の範囲について平均的な汚染状況がつかめることがわかった。

 分析対象はシオカラトンボやノシメトンボなど5種程度に絞り込む方針だ。1地点あたり数匹〜10匹を集める必要がある。柴田領域長は「8月から10月を中心に調査する。国内の特にどんな場所が汚染されているのか突き止めたい」と話している。』(朝日新聞)
posted by トッペイ at 01:08| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 環境 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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