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2010年04月27日

石綿被害に関する注目すべき裁判と、薄れる国民の意識への危惧



 今回の裁判所の判決は、石綿被害の母親を介護している娘に対しても、損害賠償を認めた画期的なものであって、その判断は評価できるものである。
『大阪府和泉市でアスベスト(石綿)を使用した農業用機械部品製造販売会社「渡辺工業」の元社員、松本ケイ子さん(80)=同市=が石綿肺にかかったのは、同社が対策を怠ったのが原因だとして、松本さんと長女の西村ユキ子さん(63)が同社に計3630万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が21日、大阪地裁であった。田中敦裁判長は、松本さんを介護する西村さんにも慰謝料100万円を認定。慰謝料など2人で計2400万円の支払いを命じた。

 原告側弁護団によると、石綿被害など労災の訴訟で、生存する原告の家族の慰謝料まで認めた判決は異例という。「石綿被害者の家族が負う精神的・肉体的負担に配慮した判決だ」と評価している。

 判決によると、松本さんは1962年に入社。84年まで計21年間工場に勤め、石綿を使ったクラッチの組み立てに携わった。06年、石綿肺と肺結核と診断後、ほぼ寝たきりになった。西村さんは管理職として会社に勤めながら介護を続けたが、08年に退職しパートタイマーになった。

 判決は、松本さんが工場内で多量の石綿粉じんにさらされ石綿肺などにかかったと認定。働き始めた62年ごろには石綿関連の法規制があったのに、同社は粉じんを十分排気する装置を備えなかったり、マスク着用を指導するなどの対策を怠ったりしたと指摘した。西村さんについては「仕事を犠牲に介護や通院の付き添いを余儀なくされ、大きな負担を受けた」と述べた。

 西村さんは判決後の会見で「仕事が続けられなかった無念を晴らすことができた。渡辺工業は判決を真摯(しんし)に受け止め、一日も早く謝罪してほしい」と話した。

 判決などによると、渡辺工業は49年に設立され、農業機械大手の「クボタ」などにクラッチやブレーキを納入している。「石綿被害の原因は国の対応の不備で、責任の大部分は国にある。小企業と労働者はともに被害者で、国の責任を明らかにすべきだ」とコメントした。』

 しかし、今回の裁判が報じられることで、久しぶりに石綿問題についての記憶を呼び覚ました国民がどれほどいるのだろうか。
 日本人は、大事な事も忘れやすい国民といわれている。あれほど、騒がれた石綿問題も、今は、忘れている国民が少なくないのではないのか。
 一時期は、町工場や駐車場の鉄骨の周囲に、火災の被害を少なくするために、石綿を吹きつけることが、建築基準法等で推奨されていた時期があった。その時の建物や施設を解体する時の、周囲に石綿が飛散しないための基準も作られたはずである。しかし、最近は、依然として守られているのだろうか。
 どうも、基準道理に解体が行われているのか疑問に感じてしまうのである。建物が解体されている現場のそばを通る時、いつも、警戒心が起こるのである。
posted by トッペイ at 02:19| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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