リンク集

2009年11月19日

恐怖を知らない子は、大人になってから犯罪を犯しやすい?!米医学誌



 心理テストと、統計学による研究結果だが、どちらも、気を付けないと客観性を保証できなくなる。両者の組み合わせだから、この研究結果も、一応の参考として理解しておいた方が良いのかもしれない。

 研究結果というのは、『通常の恐怖反応を示さない子どもは、大人になると犯罪を犯しやすくなる』というものであったが、16日の米医学誌「American Journal of Psychiatry」に発表されたとのこと。

 その方法は、ニュースによれば次のように紹介されている。

 『研究チームは、約1800人の3歳児を対象に、大音量の短い不快音と普通の音とを聞かせる実験を行った。このとき、恐怖への反射作用である汗の分泌などを測定することで、「恐怖条件付け」を調べた。

 そして20年後、被験者の裁判記録を調べた。

 その結果、被験者のうち23歳までに重罪を犯したのは137人で、このなかに3歳時の実験で正常な恐怖反応を示した者は1人もいなかった。

 一方で、23歳までに犯罪を犯したことがないグループでは、実験では正常な恐怖反応を示していた。』

 さて、こうした結論は、客観性を持ったものなのか。

 研究者の立場は、脳の機能に成人の犯罪の原因を持ってくるものである。最近流行りの、脳の機能でなんでも説明しようとする立場である。この立場に関しては、疑問を呈する指摘も多い。唯脳論とでもいう立場は、気を付けないと、疑似科学の分野へと自らを追いやってしまう。

 ニュースの記事を続けてみよう。

 『研究者らは、大人になって犯罪を犯すようになる傾向には、社会的な条件付けや民族性や性差よりも、脳の特定の部位が正常に機能していないことによる方が大きいと仮定。神経系の発達が犯罪に部分的に関連しているとすれば、犯罪を防止し対処する取り組みとして、早期の治療行為が今まで以上に頼りにされるだろうとしている。

 たとえば、妊婦の喫煙、飲酒、ドラッグの使用を減らすことを目的とした出産前プログラムを実施して15年後には、未成年者の非行が減ったとする調査がある。

 また、3〜5歳のときに栄養バランスの良い食事をして多くの運動をし、精神的にも刺激を受ける生活を送っていた子どもは、6年後にはそうでなかった子どもに比べて脳が良く機能し、大人になってからの犯罪率も35%減少したという統計もある。』

 この結論が、真実であるのなら、犯罪予防が脳のレベルで可能となることになる。しかし、人間は社会的存在でもある。脳の機能で、全てを説明することは無理であろう。ただし、全否定も、又、現実的ではないので、一定の犯罪予防効果があるのなら、人権を侵害しない条件の下に行われる価値はあるのかもしれない。
posted by トッペイ at 00:09| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/133298858

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。