日本では、扶桑社と自由社の学問とは言えない戦前の国史を引きずっている教科書の採用が問題になっています。国家に忠実な国民を作る目的なので、教科書というよりは、ある価値観の押しつけの読み物ということになるのでしょう。
歴史では、客観的な記述が求められます。
イギリスの子どもたちも、歴史認識が怪しい子どもが増えているようです。ニュースによれば、英国の子どもの20人に1人が、第2次世界大戦中のナチス・ドイツの独裁者アドルフ・ヒトラーは「サッカーのドイツ代表チームの監督」で、6%が「ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)は大戦終結の祝賀式典」だと思っているという結果が、最近の調査で明らかになったと報じています。
また5人に1人はヒトラーの右腕だったナチスの宣伝相ヨーゼフ・ゲッベルスと、ナチスから逃れた隠れ家で『アンネの日記』を書いたユダヤ人少女、アンネ・フランクとの区別がついていなかったということですが、もしかしたら、日本の若者の歴史認識も似たような結果になる可能性が高いですね。学校で、歴史の時間に、現代史まで教えることが時間的に無理な所が多いのではないでしょうか。だから、その空白に小林よしのり氏のへんてこりんな価値観を刷り込まれる若者が増えたり、また、日本がアメリカと戦争をしたことを知らない若者がいたりする訳です。
以下に、ニュースの内容を引用してみます。
『質問は9〜15歳まで2000人の子どもたちを対象に多項選択式で行われ、欧州の多くの国で第1次大戦終結の日とされる11月11日(休戦協定の締結日)を前に発表された。
今回浮き彫りになったのは、二つの世界大戦について大半の子どもは基本的な知識はもっているものの、なかには少数だが、まったくなにも知らない子どもがいるという点だ。
ヒトラーに関する質問では、77%の子どもが「ナチスの党首」という回答を選んだが、一方で13.5%が「1650年の重力の発見者」を、7%が「サッカーのドイツ代表監督」を選んだ。
ゲッベルスについては61%が名前を知っていたが、21%が「屋根裏部屋で日記を書いた有名なユダヤ人」という回答を選び、14%が「第2次大戦開戦時の英国の国防相」を選んだ。
また85%が「ホロコースト」とは何かを正しく回答した一方で、6%は「第2次世界大戦終結の祝典」という選択肢を選び、70%がアウシュビッツ(Auschwitz)は強制収容所だと正しく認識している一方で、15%は「第2次世界大戦を素材にしたテーマパーク」という回答を選んだ。
さらに世界で初めて核兵器を使用した国を選ぶ質問でも混乱がみられ、41%が米国と正答した一方で、被爆国であるほうの日本を31%が選んだ。またドイツを選んだ回答も19%あった。
結果を発表した退役軍人のための慈善団体アースキン(Erskine)のジム・パントン(Jim Panton)少佐は「今回の調査の回答のなかには、衝撃を受けるものも少なくなかった。わが英国の将来を担う子どもたちの歴史学習を支援する必要がある」と語った。』
歴史教育は、今後の、他国との付き合い方にも大きな影響を与えるので、しっかり、生徒・学生に教えられなくてはいけませんね。もちろん、大人にも、生涯教育の一環として。
posted by トッペイ at 01:01| 東京

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